ネットで買った自転車は、たいてい「ほとんどできているけれど、最後のひと手間が残った状態」で届きます。
実はその最後のひと手間に、曲がる・止まるの大事なところが集まっています。
箱を開けてから乗り出すまでに、何を確かめればいいか。お店に頼むなら何ができるか。まとめて見ていきます。
箱の中、どこまでできてる?
通販の自転車には、「7分組み(ななぶぐみ)」と書かれていることがあります。7割ほど組み上がった状態で届く、という意味です。
自分でやる作業として残っているのは、たとえばこんなところです。
- 横を向いたハンドルを、前に向けて固定する
- 前輪を取り付ける
- ペダルを付ける
- サドルを差し込んで、高さを合わせる
- カゴやライトを付ける
どれも、説明書どおりにやれば形にはなります。
ただ、形になることと、ちゃんと止まれることは別なんです。
左のペダルが入らない?
組み立てでつまずきやすいのが、ペダルです。
実は、自転車のペダルは左右でネジの向きが逆になっています。右のペダルはふつうのネジと同じく時計回りで締まりますが、左のペダルは反時計回りで締まる「逆ネジ」です。
こいでいるうちに、ペダルが回る動きでネジがゆるんで外れてしまわないように、こうなっています。
ペダルの軸には、たいてい「R」「L」の印があります。左右を取り違えたまま力任せに回すと、ネジ山がつぶれてしまうので気をつけてください。
乗る前の5分チェック
組み立て終わったら、乗り出す前にここだけ見てください。
乗り出す前に、自分で見られるところ
- ハンドルの向き。自転車の前に立って見たとき、ハンドルが前輪と直角に交わっていますか?
- ブレーキ。左右のレバーをそれぞれ握って、自転車を前に押してみてください。握ったまま、車輪が止まっていますか?
- ネジの締め忘れ。ハンドル、サドル、前輪を手でゆすって、ガタつきませんか?
- 車輪の回り方。前輪を持ち上げて手で回し、ブレーキに当たらず、左右にふらつかずに回りますか?
- タイヤの向きと空気。タイヤの横に回る向きの矢印があれば、進む向きと合っていますか? 空気が少なめのまま届くこともあるので、指で押して硬さも確かめてください
ひとつでも気になったら、乗って確かめる前に、お店で見せてください。
難しいのは、ブレーキ
正直に言うと、組み立てでもっとも気をつけてほしいのはブレーキです。
ハンドルが曲がっていれば、見て分かります。でもブレーキの効きは、見ただけでは分かりません。ワイヤーの張り具合や、ブレーキゴムが車輪に当たる位置が少しずれているだけで、効きは大きく変わります。
そして、効かないことに気づくのは、たいてい止まりたいその瞬間です。
お店で組み立ててもらえる?
自分で組み立てたあとの点検や調整は、ほかの店やネットで買った自転車も、まずはご相談ください。工賃は全店同じです。
| 作業 | 工賃(税込) |
|---|---|
| 一式点検 組み立てたあと、全体を見てほしいとき。部品交換が必要な場合は別途修繕費用が発生いたします。 |
2,750円 |
| ブレーキ調整 握っても効きが弱い・レバーが深く入る |
880円 |
| 変速調整 ギアが変わりにくい・カチカチ鳴る |
880円 |
| サドル高さ調整 足のつき方が合わない |
220円 |
| ペダル取付・交換 ペダルがうまく付けられない |
1,100円 |
一式点検では、ブレーキ、タイヤ、チェーン、変速、ライト、鍵など、自転車の主なところをまとめて見ます。どの作業も、始める前に金額をお伝えします。
しばらく乗ったら、もう一度
組み立てがうまくいっても、もうひとつ知っておいてほしいことがあります。
新しい自転車は、乗り始めてしばらくすると、ブレーキや変速のワイヤーが少しずつ伸びてきます。組み立ての失敗ではなく、新しい自転車ならどれでも起きることです。
どんなサインが出るかは、ほかの店やネットで買った自転車の記事でお話ししています。
防犯登録もお忘れなく
ネットで買った自転車は、防犯登録が済んでいないまま届くことがあります。
登録には、買ったことが分かる書類(保証書など)を使います。箱の中の書類は、捨てずにとっておいてください。必要なものは防犯登録の記事にまとめています。
届いた日に、まず一回
自転車が届いた日は、早く乗ってみたくなりますよね。
そこをぐっとこらえて、乗り出す前に一回だけ。合言葉は「向き・止まる・ガタ」です。ハンドルの向き、ブレーキで止まるか、ゆすってガタがないか。
この3つを確かめてから、最初のひとこぎをどうぞ。