中古の自転車、買う前にどこを見る? 防犯登録とサビ・タイヤ・ブレーキの注意点

新品は高いから、中古で済ませたい。フリマアプリや知り合いから、安く譲ってもらえそう。でも、見た目はきれいでも中身は分からないし、あとで困ることにならないか、気になりますよね。

住宅街で、2人が中古の自転車を受け渡している。1人が白い用紙とペンを持ち、カエルの店員が虫めがねで用紙を見ている

買う前に、ひとつ聞かせてください。

その自転車の防犯登録は、いま誰の名前になっていますか?

中古の自転車で見落としやすいのは、傷やサビより先に、この「名前」のことなんです。

名前はそのままでいい?

防犯登録は、車体の番号と持ち主をひもづける登録です。中古の自転車に貼ってあるシールは、前の持ち主の名前で登録されたものです。

「シールが貼ってあるから、そのまま乗って平気」。これは、よくある勘違いです。

前の持ち主の登録のまま乗っていると、警察官に自転車を確かめられたとき、登録の名前とあなたの名前が合いません。自分の自転車だと分かってもらうのに、手間がかかります。

中古の自転車を手に入れたら、自分の名前で登録し直します。そのときに要るのが、前の持ち主が書いた譲渡証明書(この自転車を譲りました、という書き付け)か、前の持ち主の登録の控えです。個人から買うときやもらうときは、受け取るその日に書いてもらってください。あとから頼もうとしても、連絡がつかなくなることがあります。

登録し直す流れと持ち物は、防犯登録の記事にまとめています。

もうひとつ。車体に刻まれた番号が削られていたり、防犯登録のシールがはがされていたりする自転車は、見送ってください。盗まれた自転車かもしれません。

サビは、どこを見る?

中古の自転車には、たいていどこかにサビがあります。大事なのは量より、どこにあるかです。

車体の表面のうっすらしたサビは、見た目の問題で済むことが多いもの。気にしてほしいのは、動くところのサビです。

  • チェーン。茶色くなって、つなぎ目が固まっていないか。固まっていると、こぐのが重くなり、外れやすくもなります
  • ブレーキや変速のワイヤー。外側の管の中でさびると、レバーの動きが渋くなります
  • 車輪の縁(リム)。ブレーキのゴムが当たるところがさびて荒れていると、効きが落ちたり、音が出たりします

動くところのサビは、部品の交換が要ることもあります。値段の安さと天秤にかけてください。

タイヤは溝だけ見る?

タイヤは、溝が残っていれば平気と思いがちです。

でも、ゴムは乗っていなくても、年月とともに硬くなり、ひびが入ってきます。溝がたっぷりあっても、タイヤの横に細かいひびが広がっているなら、ゴムが古くなっているサインです。

ブレーキはどう試す?

ブレーキは、止まれるかどうかに関わるところです。買う前に、その場で2つ試せます。

  1. 握って、押す。レバーを握ったまま、自転車を前に押します。前と後ろ、片方ずつ。車輪が回ってしまうなら、効きが足りません
  2. 離して、戻りを見る。握ったレバーをぱっと離します。すっと元の位置に戻りますか。戻りがのろいなら、ワイヤーの中がさびているかもしれません

電動なら、どこを見る?

中古の電動アシスト自転車で、何より大事なのはバッテリーです。

バッテリーは、充電と放電をくり返すたびに、ためられる量が少しずつ減っていきます。見た目はきれいでも、前の持ち主の使い方しだいで、1回の充電で走れる距離はかなり短くなっていることがあります。

バッテリーによっては、ボタンを長く押すと、どのくらい弱っているかの目安を表示できるものがあります。やり方は、そのバッテリーの説明書で確かめられます。

そして、鍵と充電器がそろっているか。バッテリーを車体から外すには、鍵が要るものがほとんどです。鍵が無いと、外して充電することもできません。

ここは本音で書きます。中古の電動は、車体の値段だけで比べないほうがいい。バッテリーを買い替えることになれば、その代金もかかります。そこまで足してみると、新品との差は、見た目ほど大きくないこともあります。寿命の目安はバッテリーの寿命の記事にあります。

見るところ、5つだけ

その場で見られるところを、まとめておきます。売り主と会う日に、この画面を開いておいてください。

中古の自転車、買う前に見るところ

  • 書類。譲渡証明書を書いてもらえるか。防犯登録のシールと、車体の番号が残っているか
  • サビ。チェーン・ワイヤー・車輪の縁。動くところにサビがないか
  • タイヤ。溝と、横のひび
  • ブレーキ。握って押して止まるか。離したレバーがすっと戻るか
  • 電動なら、バッテリー。弱り具合の表示。鍵と充電器がそろっているか

買ったあとは、どうする?

中古の自転車は、前の持ち主がどう手入れしていたかが分かりません。乗り始める前に一度まとめて見てもらうと、どこから直せばいいかがはっきりします。

他店でお買い上げいただいた自転車もまずはご相談ください。フリマアプリや知り合いから譲ってもらった自転車も同じです。

作業(こんなときに) 工賃(税込)
一式点検
買ったら、まず全体を見てほしい
2,750円
ブレーキゴム交換(一般)
ブレーキのゴムがつるつるに減っている
2,200円〜
ブレーキワイヤー交換
レバーの戻りがのろい・ワイヤーがさびている
3,300円〜
チェーン交換
チェーンがさびで固まっている
6,050円〜
タイヤ&チューブ交換(前輪)
前のタイヤの横にひび・溝がない
6,600円〜
タイヤ&チューブ交換(後輪)
後ろのタイヤの横にひび・溝がない
7,700円〜

「〜」が付いている作業は、使う部品で金額が変わります。一式点検で交換の要る部品が見つかったときは、その分の金額を作業の前にお伝えします。

安さの前に、書類を

サビやタイヤは、あとからお金をかければ直せます。でも譲渡証明書は、売り主と別れたあとでは手に入りにくいものです。

値段の話をする前に、まず「譲渡証明書、書いてもらえますか」と聞いてみてください。

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