いま自転車のそばにいるなら、タイヤの横をぐるっと見てみてください。
ゴムの側面に、小さな数字が浮き出ているはずです。「26×1 3/8」のような数字と、「37-590」のようにハイフンでつながった数字。
この2つが読めれば、タイヤ選びで迷う場面はかなり減ります。
26×1 3/8の意味は?
ひとつずつ読むと、こうなります。
| 数字 | 意味 |
|---|---|
| 26 | タイヤの外側のおおよその大きさ(インチ)。約66cm |
| 1 3/8 | タイヤの太さ(インチ)。「1と8分の3」と読みます。約3.5cm |
| 37 | タイヤの幅(mm) |
| 590 | 車輪の縁(リム)にはまる部分の直径(mm) |
前の「26×1 3/8」は、昔から使われているインチの書き方。後ろの「37-590」は、ヨーロッパの規格団体が決めた書き方で、ETRTO(エトルト)と呼ばれます。
ママチャリ(シティサイクル)によくあるのが、この「26×1 3/8」です。
同じ26インチなのに?
ここが、つまずきやすいところです。
「26インチ」の数字は、タイヤの外側のおおよその大きさを呼んだ名前にすぎません。国や時代ごとに別々に広まった規格が、同じ「26インチ」を名乗っているんです。
たとえば、マウンテンバイクなどの「26×1.95」。同じ26インチでも、はまる部分の直径は559mmです。ママチャリの590mmとは3cm以上ちがうので、はまりません。
もっと紛らわしいのが、「1 3/8」と「1.375」です。計算すると、どちらも同じ数字になりますよね。
でも、「26×1 3/8」と「26×1.375」は別のタイヤです。前者は590mm、後者は559mm。分数で書くタイヤと、小数で書くタイヤは、別の系統だと覚えておいてください。数字が同じに見えても、読み替えはできません。
信じていいのはどれ?
迷ったら、ハイフンの後ろの数字を見てください。37-590 の「590」です。
ここが同じなら、はまる大きさは同じ。ここが違えば、インチの数字が同じでもはまりません。
前の「37」(幅)は、ある程度の範囲なら変えられます。ただ、太くすると泥よけやフレームに当たることもあるので、太さを変えたいときは店で相談してください。
ちなみに、前と後ろでタイヤの大きさや太さが違う自転車もあります。片方だけ見て、両方同じだと思いこまないでください。
替える前に撮るもの
タイヤやチューブ(中の空気を入れるゴムの管)を替えるときは、スマホで写真を撮っておくと役に立ちます。
撮っておく3枚
- タイヤの横の数字。インチの数字とハイフンの数字の両方。泥で見えにくければ、布で拭いてから撮ります
- 空気を入れる口(バルブ)。英式・米式・仏式で、合うチューブが違います(空気入れの基礎)
- 自転車の全体。替えたいのが前輪か後輪か。電動アシストかどうかも、これで伝わります
店に電話でたずねるときも、この写真を見ながら数字を読み上げれば、話が早く進みます。
すり減りで数字が読めないときは、そのまま自転車を持ってきてください。車輪の縁の大きさを見て、合うタイヤを探します。
替えると、いくら?
サイクルスポットの工賃は全店同じです。
| 作業(こんなときに) | 工賃(税込) |
|---|---|
| タイヤ&チューブ交換(前輪) 前のタイヤの溝がない・ひび割れ |
6,600円〜 |
| タイヤ&チューブ交換(後輪) 後ろのタイヤの溝がない・ひび割れ |
7,700円〜 |
| チューブ交換(前輪) 前のパンクが直せない・チューブが古い |
4,400円〜 |
| チューブ交換(後輪) 後ろのパンクが直せない・チューブが古い |
5,500円〜 |
溝がなくなった、ひびがあるときはタイヤごと。パンクが直せない、長く使ってチューブが傷んでいるときはチューブだけ、というのが目安です。
後輪のほうが高いのは、チェーンや変速機、ブレーキなど、まわりの部品を外してから作業するためです。「〜」が付いているのは、車種や使う商品で金額が変わるから。どの作業も、始める前に金額をお伝えします。
ほかの作業の料金は工賃表にあります。
読めるうちに1枚
タイヤの横の数字は、ふだんまず見ない場所にあります。そして、タイヤがすり減るほど、読みにくくなっていきます。
替えどきが来てから探すより、数字がくっきりしている今のうちに。スマホのアルバムに1枚、残しておいてください。