引っ越しの荷物の中で、自転車は少し変わった立場にいます。
家具でも家電でもないのに、「登録」がついている。しかも、置き場所がないと持っていっても困る。
だから、段ボールを詰める前に、少しだけ考えておきたいことがあります。
新居に置き場はある?
最初に確かめたいのは、運び方より、引っ越し先の置き場です。
マンションやアパートの駐輪場は、登録制だったり、台数に限りがあって空きを待つことになったりします。ラックの幅が決まっていて、子ども乗せや電動アシスト自転車のような大きめの自転車が入らないこともあります。
持っていったのに、置けない。引っ越しの自転車で、これが困るパターンです。管理会社や大家さんに、先に聞いておいてください。
どうやって運ぶ?
- 引っ越し業者に頼む。家具と一緒に運んでもらえることが多い方法です。追加の料金がかかるかどうかは業者によるので、見積もりのときに、台数と種類(電動・子ども乗せなど)を伝えておきます
- 自分で乗っていく。近い引っ越しなら、これが手軽です。新しい道の下見にもなります
- 車に積んで運ぶ。前輪を外せる自転車なら、乗用車に積めることもあります
電動アシスト自転車は、バッテリーを外して、自分の手で運ぶのがおすすめです。重いうえに、落とすと中が傷むことがあるからです。業者に任せる場合も、バッテリーの扱いは見積もりのときに確かめておきます。
防犯登録はどうなる?
ここは、引っ越し先が同じ都道府県の中か、ほかの都道府県かで、手続きが変わります。
| 引っ越し先 | すること |
|---|---|
| 同じ都道府県 | 住所を書き換える手続き。東京都では「変更登録」と呼ばれ、変更登録料は500円です(2025年4月から) |
| ほかの都道府県 | 今の登録を消して(抹消)、引っ越し先の都道府県で登録し直す |
なぜ登録し直しになるのか。防犯登録は、都道府県ごとに運営されている仕組みだからです。県をまたぐと、前の登録は引き継がれません。
抹消は今の都道府県での手続きなので、引っ越す前に済ませておくと、あとで困りません。手続きのときは、自転車と身分証、防犯登録カードの控えを持っていきます。
くわしくは防犯登録の記事にもまとめています。
段ボールに入れないもの
引っ越しの当日、自転車まわりで見失いやすいものが3つあります。
合言葉は「鍵・充電器・控えは、手荷物へ」。
- 鍵。新しい家に着いたその日に、自転車を動かせなくなります
- 電動の充電器。どの箱に入れたか分からなくなると、バッテリーが切れたまま乗れません
- 防犯登録カードの控え。引っ越したあとの手続きで使います
どれも小さくて、段ボールの底に沈みやすいものばかり。新しい家で最初に開ける鞄に入れておいてください。
運んだあと、乗る前に
トラックで運ばれた自転車は、ほかの荷物と一緒に揺られてきています。カゴがへこんだり、ハンドルやブレーキのレバーの向きがずれたりすることがあります。
新しい道を走り出す前に、ブレーキの効きだけは確かめてください。気になるところがあれば、引っ越し先の近くの店で見せてください。
| 作業 | 工賃(税込) |
|---|---|
| ブレーキ調整 レバーの位置がずれた・効きが変わった |
880円 |
| 前カゴ取付・交換 カゴがつぶれた・ゆがんだ |
660円 |
| 一式点検 どこがずれたか分からない |
2,750円 |
金額は、作業を始める前にお伝えします。
持っていかないなら
置き場がない、古くなっていた。そんな理由で、引っ越しを機に手放す人もいます。
サイクルスポットでの引き取りは2,200円です。手放す前に済ませたい防犯登録の抹消や、ほかの手放し方は、自転車の処分の記事にまとめています。
手放すと決めたら、早めに動いておくと、引っ越しの前日に慌てずに済みます。
引っ越し先でも
新しい街で、自転車を見てもらえる店をひとつ見つけておくと、何かあったときに迷いません。
店をさがすから、新しい住所の近くの店を探せます。サイクルスポットの工賃は全店同じなので、前の街と同じ工賃表の金額で頼めます。
自転車で走ると、新しい街の地図は、思っているより早く頭に入ります。