まずは、ひと呼吸おきましょう。
鍵をなくしても、自転車にまた乗れるようにする方法はあります。大きく分けて2つ。同じ鍵(合鍵)を用意するか、今の鍵を外して、新しい鍵に付け替えるかです。
どちらが向いているかは、次の「番号」が見つかるかどうかで変わります。
まず、鍵の番号を探して
自転車の鍵には、たいてい鍵番号があります。鍵ごとに決まった英数字の番号で、同じ番号の鍵は同じ形に作られています。
だから、番号が分かれば、メーカーから同じ鍵を取り寄せられることがあります。今の鍵をそのまま使えるので、付け替えより手軽です。ただし、届くまで日数がかかりますし、どの鍵でもできるわけではありません。
番号がありそうなところ
- 家に残っている、もう1本の鍵。新しい自転車の鍵は2本付いてくることが多いので、まず引き出しを探してみてください
- 鍵に付いていた小さな札(タグ)。番号が書いてあることがあります
- 買ったときの書類や保証書。一緒にしまってあることがあります
- 折れた鍵の残り。持ち手の側に番号が刻まれていることがあります。捨てないでください
ちなみに、鍵番号は人に見せないほうがいい番号です。番号が分かれば、同じ鍵が作れてしまうからです。
自分で切っちゃだめ?
番号が見つからないとき、つい考えますよね。「ペンチやのこぎりで切ってしまえば早いのでは」と。
これは、おすすめしません。理由は2つあります。
ひとつは、車輪を傷めやすいこと。後輪の鍵のまわりには、車輪の細い針金(スポーク)が並んでいます。道具が滑ると、そちらを切ったり曲げたりしてしまいます。
もうひとつは、道ばたで鍵を切っている姿は、自転車を盗んでいる人と見分けがつかないことです。
なぜ持ち主の確認が?
ここは、店の側の本音をお話しさせてください。
鍵を外す作業は、見方を変えると「鍵のかかった自転車を、鍵なしで動かせるようにする」作業です。もしそれが、ほかの人の自転車だったら。店が盗みの手伝いをすることになってしまいます。
だから、鍵を外す前に、その自転車があなたのものかを確かめる必要があるんです。疑っているわけではなく、盗まれた自転車の鍵を壊さないための確認です。
防犯登録の控えは、こういうときにも役に立ちます(防犯登録の記事)。
外して付け替えると、いくら?
合鍵が手に入らないときは、今の鍵を外して、新しい鍵に付け替えます。
新しい鍵を付ける工賃は、工賃表に載せています。金額は全店同じです。
| 作業 | 工賃(税込) |
|---|---|
| ブレーキ台座リング錠取付・交換 後輪についている、輪っかの形の鍵(リング錠) |
1,650円 |
| 鍵取付・交換 前鍵、ワイヤー錠台座含む |
770円 |
表の金額は、取り付けの工賃です。
どの作業も、始める前に金額をお伝えします。聞いてから、頼むかどうか決めてください。
鍵穴で折れたときは?
鍵穴の中で鍵が折れたら、無理にほじり出そうとしないでください。
針やピンセットでつついているうちに、かけらが奥へ入り込んで、取り出せなくなることがあります。
折れた鍵の残りは、持ってきてください。番号が刻まれていれば、合鍵の手がかりになります。
お店まで、どう運ぶ?
後輪に鍵がかかったままでも、運べないわけではありません。
サドルのあたりを持って後輪を少し浮かせ、前輪だけを転がして押していく方法があります。電動アシスト自転車は重いので、無理はしないでください。
行き先は、通いやすい近くの店へ。
次になくさないために
鍵をなくして困るのは、たいてい急いでいるときです。だから、備えは今のうちに。
合言葉は「番号は写真に、合鍵は別の場所に」。鍵番号をスマートフォンで撮っておく。もう1本の鍵は、いつもの鍵とは別の場所にしまっておく。
この2つだけで、次に困ったときの選べる道が、ぐっと増えます。