その気持ち、もっともです。
電動アシスト自転車は、カタログの数字だけでは分からないことが多い乗り物です。こぎ出したときの押し出され方。押して歩くときの重さ。スタンドを立てるときの手応え。どれも、乗ってみて初めて分かります。
どこで試せるのか。試すときに、どこを見ればいいのか。店の目線でまとめました。
どこで試乗できる?
ル・サイク E-Labo(東京都渋谷区広尾)は、店頭に置いてある車体が試乗車です。試乗車について、店の案内には「販売できるかどうか、納期は店舗にご確認ください」とあります。
また、店頭やショッピングモールなどで、電動アシスト自転車の試乗会を開くことがあります。子ども乗せ電動の試乗・相談会を開いたこともあります。開催はお知らせで案内しています。
なぜ、こぎ出しが軽い?
初めて乗ると、こぎ出しでぐっと押し出される感じに驚くかもしれません。
実は、アシストの強さは法律で決まっています。足してよい力は、人がこぐ力の最大2倍まで。しかもその強さは、スピードが遅いときほど大きく、速くなるにつれて弱まり、時速24kmでゼロになります。
つまり、電動アシストが力を出すのは、止まった状態からのこぎ出しと、ゆっくり上る坂道なんです。
ここでよくある勘違いが、「電動だからスピードが出る」というもの。実際は逆で、スピードが出たところでは、アシストは弱まっています。電動は、速く走るための乗り物ではなく、楽に走り出すための乗り物です。
だからこそ、こぎ出しの感じ方は人によって分かれます。頼もしいと感じる人もいれば、ちょっと怖いと感じる人もいる。ここが、乗って確かめてほしい理由です。
試乗で見てほしい5つ
せっかく試乗するなら、走るだけで終わらせないでください。
試乗で、自分で確かめられること
- こぎ出し。止まったところからペダルを踏んで、押し出され方が怖くないか。信号待ちからの発進を思い浮かべてください
- 押して歩く重さ。降りて、押して歩いてみる。駐輪場のスロープや、家の前の段差を思い浮かべてください
- スタンド。実際にスタンドを立てて、止めてみる。毎日くり返す動きです
- 足つき。サドルにまたがって止まったとき、両足のつま先が地面につくか
- 子どもの重さ。子ども乗せなら、子どもが乗った分だけハンドルもスタンドも重くなります。その分を上乗せして考えてください
子ども乗せなら、ここも
子ども乗せの電動を選ぶなら、見てほしいところがもう少しあります。
ひとつは、乗せ降ろしのときの安定です。子どもを乗せている間、自転車はスタンドだけで立っています。ハンドルがくるっと切れて倒れないように、ハンドルを固定する仕組みがあるかを見てください。
もうひとつは、前に乗せるか、後ろに乗せるか。子どもの年齢や、乗せる期間で選び方が変わります。くわしくは前乗せと後ろ乗せの記事にまとめています。
乗り比べのコツは?
正直に言うと、試乗で迷うのは「どれも楽に感じる」ことです。電動は、どの車種でもこぎ出しは軽く感じます。
違いが出るのは、それ以外のところ。押して歩く重さ、スタンドの立てやすさ、止まったときの足のつき方。毎日の暮らしでくり返すのは、実はこちらのほうなんです。
だから乗り比べるときは、走り心地より先に、降りてからの扱いやすさを比べてみてください。
候補がしぼれたら、その車種を置いている店は、商品ページで確かめられます。
買う前に、補助金も
子ども乗せの電動アシスト自転車は、お住まいの自治体によっては、買うときに補助金が出ることがあります。試乗の前後に一度、調べておいてください。探し方は補助金の記事にまとめています。
乗ってから、決めよう
電動アシスト自転車は、毎日の足になる乗り物です。だから、カタログではなく自分の体で決めてほしいと思っています。
試乗の合言葉は「こぐ・押す・立てる」。こぎ出してみる。降りて押してみる。スタンドを立ててみる。
この3つを試せば、毎日付き合える一台かどうかが見えてきます。