それならと、大きな前カゴに替えて、飲み物のケースをどさっと入れる。こぎ出した瞬間、ハンドルがぐらりと横へ持っていかれる。
カゴを替えるときに見落としやすいのが、この「載せたあと」のことです。
カゴは、付けられるかどうかより先に、何をどこに載せるかで選ぶと失敗しません。
前に重い物、なぜ危ない?
ママチャリ(シティサイクル)の前カゴは、ハンドルと一緒に左右に回る部分に付いています。
だから、前カゴに重い物を入れると、ハンドルを切るたびにその重さも一緒に振り回すことになります。こぎ出しや、ゆっくり走っているときほど、ハンドルが重さに引っぱられて取られやすくなります。
止めているときも同じです。ハンドルがくるっと回って、自転車ごと倒れることがあります。
そして、前カゴに載せていい重さは、思っているより軽めです。メーカーによっては、シティサイクルの前カゴは3kgまでとしています。2リットルのペットボトルなら、1本半ほどです。
ここで勘違いしやすいのが、「大きいカゴなら、たくさん載せられる」です。
カゴを大きくしても、載せていい重さは増えません。重さを受け止めるのは、カゴではなく、カゴを支えている自転車の側だからです。大きいカゴは、かさばる物を入れるためのもの、と考えてください。
前と後ろ、どう違う?
前カゴ
目の前にあるので、出し入れしやすく、走りながら荷物が見えます。向いているのは、軽くてかさばる物です。
後ろカゴ
後ろの車輪の上の台(荷台)に付けます。ハンドルと一緒に回らないので、重い物を入れてもハンドルは取られにくくなります。
載せていい重さは、荷台に書かれた「クラス」の数字までです。数字の見方は子ども乗せの後付けの記事で紹介しています。荷台がない自転車は、荷台を付けるところからです。
そのかわり、またいで乗り降りするときに、足をカゴより高く上げることになります。
スポーツ車のカゴ
クロスバイクやマウンテンバイクには、ママチャリのような前カゴを付ける金具がないものが多く、そのままでは付きません。前の車輪の衝撃をやわらげる仕組み(サスペンション)や、車輪の真ん中近くで止めるブレーキ(ディスクブレーキ)が、カゴの金具とぶつかることもあります。
そこで使われるのが、ハンドルに金具を付けて、カゴを引っかけるタイプです。外して持ち歩けるものもあります。載せていい重さは金具ごとに決まっていて、ママチャリの前カゴより軽めのものもあります。
ハンドルのまわりにライトが付いていると、カゴで光が隠れることがあります。付ける場所を一緒に考えましょう。
何をどこに載せる?
迷ったら、この表を目安にしてください。
| 荷物 | どこに |
|---|---|
| 飲み物・お米 | 後ろのカゴへ。荷台に書かれた重さまで |
| 軽くかさばる物 | 前カゴへ。パンやティッシュなど |
| カバン | 重いなら後ろ。前に入れるなら中身を軽く |
| 傘・長い物 | カゴから大きくはみ出させない |
| 手さげ袋 | ハンドルに下げない。揺れて前の車輪に巻き込まれることがある |
重い物は後ろへ、そしてなるべく低く。これだけで、帰り道のふらつきはずいぶん変わります。
子ども乗せと一緒に付く?
組み合わせによります。
- 後ろに子ども乗せがあるとき。荷台は座席が使うので、後ろカゴは付けられません
- 前に子ども乗せがあるとき。前カゴは付けられないか、小さいものになります
後ろに子どもを乗せて、買い物は前カゴへ、という使い方をしている方もいるでしょう。でも、そのときこそ前カゴは軽めにしてください。
後ろの子どもの重さで、自転車はもともとふらつきやすくなっています。そこに前の重さが加わると、こぎ出しや止まるときにハンドルが取られやすくなるからです。
子ども乗せをこれから付けるなら、今の自転車に子ども乗せは後付けできる?もどうぞ。
付けてもらうといくら?
サイクルスポットの工賃は全店同じです。
| 作業(こんなときに) | 工賃(税込) |
|---|---|
| 前カゴ取付・交換 前カゴを付ける・錆びたカゴを替える |
660円 |
| 後カゴ取付・交換 荷台に後ろカゴを付ける・替える |
660円 |
| MTBバスケット取付 スポーツ車のハンドルにカゴを付ける |
2,420円 |
| キャリア取付・交換 後ろカゴを付けたいのに、荷台がない |
1,100円 |
表は取り付けの工賃で、カゴ本体や荷台の代金は別です。作業の前に金額をお伝えします。
ちなみに、カゴによっては、いまの自転車の金具に合わないことがあります。買う前に自転車ごと見せてもらえると、合うかどうかをその場で確かめられます。
カゴは、入れる物で選ぶ
大きさや見た目で選びたくなるカゴですが、決め手は、毎日そこに何を入れるかです。
いつもの買い物の中身を思い浮かべてから、近くの店へ。軽い物の置き場と、重い物の置き場が決まれば、付けるカゴも決まります。