ふたつの違いを、ひとことで言うなら。
ギアが車輪の中にしまってあるか、外に出ているか、です。
この違いが、止まったときの変えやすさ、雨への強さ、手入れの手間まで、あちこちに出てきます。
どこが違うの?
内装3段は、後ろの車輪の真ん中にある筒(ハブ)の中に、変速のための歯車がしまってあります。外からは、ギアが何段あるのか見えません。
外装6段は、後ろの車輪の横に、大きさの違う歯車が6枚重なっています。手元のレバーを動かすと、変速機(ディレイラー)がチェーンを隣の歯車へ掛け替えます。こちらは、ギアがむき出しで見えます。
選べる重さは、内装3段なら3つ、外装6段なら6つです。
止まったまま変えられる?
毎日の使い心地に、はっきり出る違いがここです。
内装は、止まったままでも変えられます。歯車が車輪の中でかみ合う仕組みなので、ペダルを回していなくても切り替わります。信号で止まってから、軽いギアに落とせるんです。
外装は、こぎながらでないと変わりません。チェーンが動いていないと、隣の歯車へ移れないからです。止まったままレバーだけ動かすと、こぎ出した瞬間にチェーンがガチャンと移って、驚くことがあります。
だから外装の合言葉は、「止まる前に、軽く」。信号が見えたら、止まる手前で軽いギアに入れておく。これだけで、次のこぎ出しが楽になります。
内装にも、コツがひとつあります。変えるときは、ペダルを踏む力を少しゆるめること。強く踏みこんだままだと、切り替わりにくくなります。
並べると、どう違う?
ここまでを、並べてみます。
| 比べるところ | 内装3段/外装6段 |
|---|---|
| 止まって変速 | 内装:できる 外装:できない(こぎながら変える) |
| 重さの選び方 | 内装:3つから大まかに 外装:6つから細かく |
| 雨・ほこり | 内装:中にあるので受けにくい 外装:むき出しなので受けやすい |
| 手入れ | 内装:少なめ 外装:油さし・調整がこまめに要る |
| 倒したとき | 内装:変速の部品が外に出ていない 外装:変速機が曲がることがある |
坂が多いなら外装?
「坂が多いなら、段の多い外装」。そう考えたくなりますよね。
正直に言うと、坂の多さだけで決めようとすると迷います。街なかの坂なら、どちらにも上るための軽いギアがあるからです。
差が出るのは、長い坂を上り続けるときです。6段あると、坂の傾きに合わせて一段ずつ細かく選べるので、足に合う重さを見つけやすい。3段だと、一段ごとの変わり方が大きくなります。
むしろ決め手になりやすいのは、坂より止まる回数と、手入れにかけられる手間のほうです。
あなたの道はどっち?
こんな使い方なら、こっち
- 内装3段が向いている。信号や踏切で止まることが多い。雨の日も乗る。手入れにあまり手をかけたくない。チェーンをすっぽり覆うカバーで、服のすそを汚したくない
- 外装6段が向いている。長い坂や、止まらずに走る道が多い。重さを細かく選びたい。油さしや調整を、こまめにできる
手入れと工賃は?
外装は、ギアもチェーンも外に出ているぶん、汚れがたまりやすく、油さしがこまめに要ります。ワイヤーが伸びてくると、ギアの入りがずれて「カチカチ」鳴ることもあります。
内装は、歯車が中にしまってあるので、外装ほど手はかかりません。それでも、変速のワイヤーは伸びたり、さびたりします。
どちらも、ギアの入りがおかしいと感じたら店へ。サイクルスポットの工賃は全店同じです。
| 作業(こんなときに) | 工賃(税込) |
|---|---|
| 変速調整 ギアの入りがずれる・カチカチ鳴る |
880円 |
| 油さし 外装のチェーンが乾いて、音がする |
330円 |
| シフトワイヤー交換(内装) 内装。レバーが重い・ギアが入りにくい |
3,687円〜 |
| シフトワイヤー交換(外装) 外装。ワイヤーが伸びた・さびた |
4,400円〜 |
| シフトワイヤー交換(電動内装) 電動アシスト自転車の内装変速 |
5,337円〜 |
どの作業も、始める前に金額をお伝えします。
毎日の止まり方で選ぶ
内装と外装に、どちらが上ということはありません。あるのは、向いている道の違いです。
いつもの道で、何回止まって、何回こぎ出しているか。一度数えてみると、答えはもう半分出ています。