自動車には、決まった時期に受ける車検があります。でも、自転車にはありません。
いつ点検するかは、乗る人が決めるしかない。だから、つい「おかしくなってから」になりがちです。
目安を「乗る前」「月に1回」「年に1回」の3つに分けて考えると、ずいぶん決めやすくなります。
毎日乗る人ほど気づかない
毎日会っている家族の背の伸びには、なかなか気づきませんよね。久しぶりに会った親せきのほうが、一目で「大きくなったね」と言います。
自転車の傷みも、これと同じです。ブレーキのゴムも、タイヤも、チェーンも、毎日ほんの少しずつすり減っていきます。
そして体のほうが、その変化に合わせてしまいます。効きが弱くなったブレーキを、知らないうちに強く握るようになっている。重くなったペダルを、そういうものだと思って踏んでいる。
点検は、自分の感覚とは別の目で、その「少しずつ」を測り直すことなんです。
いつ、何を見る?
全部を店に任せる必要はありません。自分で見るところと、店に任せるところを分けると、こうなります。
| いつ | 見るところ |
|---|---|
| 乗る前 毎回 |
ブレーキを握る。タイヤを指で押す。ライトを点ける。この3つで10秒ほどです |
| 月に1回 | 空気を入れる。チェーンにさびや音がないか。ハンドルやかごを揺すって、ガタつかないか。タイヤにすり減りやひびがないか |
| 年に1回 | 店で全体を点検する。自分では見えにくいところを見てもらう |
乗る前の3つは、止まる・走る・見てもらうの確認です。ブレーキが効くか、空気が足りているか、周りから自分が見えるか。毎回やっても、かばんを置くあいだに終わります。
年に1回は、なぜ?
1年あれば、夏の暑さも、冬の寒さも、梅雨の湿気も、ひととおり自転車の上を通り過ぎます。ゴムは硬くなり、ワイヤーは伸び、ねじは少しずつゆるみます。
時期は、覚えやすい日に決めてしまうのがおすすめです。買った月。新学期の前(通学の準備の話)。衣替えのころ。
点検を受けた自転車に貼る「TSマーク」も、1年が区切りです。自転車安全整備士が点検・整備した自転車に貼るもので、けがや、人にけがをさせたときの保険が付いています。その保険の期間が、点検から1年です。
店では何を見るの?
サイクルスポットの一式点検では、主にここを見ます。
- ブレーキ。効き具合と、ゴムの減り
- タイヤ。すり減り、ひび、空気の状態
- チェーン。伸びと、さび
- 変速機。ギアがきちんと切り替わるか
- ライトと鍵。点くか、かかるか
- 各部のゆるみ。ハンドルやペダル、かごなどのガタつき
このうち、チェーンの伸びやワイヤーの伸びは、目で見ただけでは分かりにくいところです。自分で見るのが難しい部分こそ、年に1回、店に任せる意味があります。
点検で直したほうがいいところが見つかったら、その内容と金額をお伝えします。直すかどうかは、聞いてから決めてください。
点検の料金は?
サイクルスポットの工賃は全店同じです。
| 作業 | 工賃(税込) |
|---|---|
| 一式点検 部品交換が必要な場合は別途修繕費用が発生いたします。 |
2,750円 |
| 一式点検(スポットメイト会員) スポットメイト会員の方の価格です。 |
550円 |
スポットメイトは、サイクルスポットの会員の仕組みです。
ほかの作業の料金は工賃表にあります。
調子がいいうちに
点検というと、どこかおかしくなってから持っていくもの、と思われがちです。
でも本当に見てほしいのは、まだ普通に走れているうちです。そのほうが、小さな調整で済むことが多いからです。
まずは、次の点検の日をカレンダーに書きこむところから。近くの店を決めておくと、その日が来たときに迷いません。