同じ名前の電動自転車でも、年が違えば、中身は少しずつ違います。
電動アシスト自転車の多くには、車と同じように「年式」があります。新しい年式が出ると、ひとつ前の年式は「型落ち」と呼ばれるようになります。
つまり型落ちは、古くなった自転車ではなく、ひとつ前の設計の新品です。
何が変わって、何が変わらないのか。そこが分かれば、待つか買うかは自分で決められます。
年式で、何が変わる?
年式が変わるときに、変わりやすいところを並べてみます。
| 変わるところ | 比べるときは |
|---|---|
| 色 | 選べる色が入れ替わることがあります。好きな色が、ひとつ前の年式にしかないことも |
| 細かな部品 | ライト・鍵・スタンド・手元のスイッチなど。毎日さわるところなので、実物で比べる価値があります |
| バッテリー | 容量(1回の充電で走れる距離)が変わる年があります。同じ名前でも、走れる距離が違うことがあります |
| 変わらない年 | 見た目も中身もほとんど同じで、年の表記だけが変わる年もあります |
ここで覚えておきたいのは、年式が新しい=全部が良くなった、ではないということです。
変わったのが色だけなら、型落ちとの差は色だけ。変わったのがバッテリーなら、差は走れる距離に出ます。新旧のカタログを並べて、どこが変わったのかを見てください。そこに、値段の差に見合うものがあるかどうかの答えがあります。
バッテリーは古くない?
型落ちと聞いて、まず気になるのがバッテリーだと思います。
電動のバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、使っていなくても、時間とともに少しずつ力が落ちていきます。暑い場所に置くほど、その進み方は早くなります。
型落ちの車体のバッテリーも、まだ一度も使っていない新品です。ただ、作られてから時間がたっている場合はあります。
気になるときは、買う前に店で聞いてみてください。
バッテリーの寿命の目安は、バッテリーの寿命の記事にまとめています。
保証は短くなる?
「型落ちだと、保証の期間も短くなるのでは」と思われがちです。
メーカーの保証は、ふつう、作った日ではなく買った日から数えます。型落ちでも、保証が始まるのは買った日からです。
そのぶん、受け取るときに保証書を見ておくことが大切です。買った日と店の名前が書いてあるか。ここが空いていると、保証を受けるときに困ることがあります。
保証の期間や中身は、メーカーや部品(車体・バッテリーなど)で違います。細かいところは保証書で確かめてください。
いつ型落ちになるの?
型落ちが生まれるのは、新しい年式が店に並びはじめるときです。
その時期は、メーカーや車種によって違います。毎年決まった月に出る、とは言い切れません。
知りたいときは、メーカーの公式サイトにある新製品のお知らせを見てください。新しい年式が発表されたあと、ひとつ前の年式が店に残るのは、その在庫が売れるまでのあいだです。
待てば、得をする?
売る側から打ち明けると、型落ちを待つことには引き換えがあります。
型落ちは、いま店にある分で終わりです。そして、人気の色や、体に合う大きさから先になくなっていきます。待っているあいだに、選べる幅がせまくなる。型落ちを狙うときに、見落としやすいところです。
値段がいつ、どのくらい変わるかは、店や時期によって違います。この記事でお約束できることではありません。
サイクルスポットの店頭の値段と、どの店に置いてあるかは、商品ページで確かめられます。気になる一台を見つけたら、置いてある店を確かめてから出かけてください。
結局、どっちを買う?
型落ちか、新しい年式か。迷ったときは、年の数字をいったん脇に置いてみてください。
比べるのは、その色が好きか。手元のスイッチが使いやすいか。バッテリーで、毎日の距離が走れるか。
その3つが合っているほうを選べば、年式が新しいか古いかは、あとから気にならなくなります。