自転車に乗っていると、いつの間にかタイヤの空気は少しずつ抜けていきます。空気圧が足りないままだと、こぎ出しが重くなるだけでなく、パンクの原因にもつながります。だからこそ、ご自身に合った空気入れ(ポンプ)を一本持っておくことは、快適で安全なサイクリングの第一歩です。
とはいえ、お店にはさまざまな種類が並んでいて「結局どれを選べばいいの?」と迷われる方も少なくありません。ここでは、大きく分けて2種類ある空気入れの特徴と選び方を、専門店の視点でわかりやすくご案内します。
空気入れは大きく分けて2種類
空気入れには、用途の異なる2つのタイプがあります。まずはこの違いを押さえておくと、選ぶときに迷いにくくなります。
- フロアポンプ(家置き用):床に置いて足で踏んで固定し、両手でハンドルを押して使うタイプです。一度にたくさんの空気を送り込めるので、日常の空気圧管理に最適。一家に一台は備えておきたい、いわば必須の一本です。
- 携帯ポンプ(持ち運び用):手のひらサイズで、バッグやフレームに取り付けて持ち運べます。出先でのパンク修理や、空気が抜けてしまったときの緊急用として活躍します。
なお、どちらを選ぶ場合も、お使いの自転車のバルブ(空気を入れる口)に対応しているかの確認が欠かせません。バルブには、ママチャリに多い英式、スポーツ車に使われる仏式、そして米式の3種類があります。買い替えの際は、今のバルブがどのタイプかをチェックしておきましょう。
フロアポンプの選び方
毎日の空気圧管理を担うフロアポンプは、次の2点に注目して選ぶのがおすすめです。
空気圧ゲージ(メーター)付きを選ぶ
タイヤの側面には、適正な空気圧が数値(kPa・PSI・BAR など)で記載されています。ゲージ付きのポンプなら、その指定の範囲までしっかり入っているかを目で確認しながら空気を入れられます。入れすぎ・入れなさすぎを防げるので、はじめの一本として特に安心です。月1回程度、こまめに空気圧をチェックする習慣が、パンク予防にもつながります。
高圧対応(ハイプレッシャー)だと楽
ロードバイクのように高い空気圧を必要とする自転車では、高圧対応のポンプだと少ない力でスムーズに入れられます。ご自身の自転車がどのくらいの空気圧を必要とするかに合わせて選ぶとよいでしょう。また、チューブレスタイヤのビード上げに使える「タンク付き」のタイプもあり、用途に応じて選択肢が広がります。
携帯ポンプは「応急処置」と考える
携帯ポンプはコンパクトで頼もしい一方、あくまで出先での応急処置用と考えておくのが安心です。サイズが小さいぶん一度に送り込める空気の量は限られるため、指定の空気圧までしっかり入れるにはかなりの回数と力が必要になります。
もっと素早く対応したいという方には、CO2ボンベという選択肢もあります。一気に空気を充填できるので、レースやロングライドの際の心強い味方です。日常はフロアポンプ、いざというときは携帯ポンプやCO2ボンベ、という使い分けが理想的です。
まとめ
まずは家での空気圧管理に欠かせないゲージ付きのフロアポンプを一本、そしてお出かけが多い方は緊急用に携帯ポンプを加える——これが基本の組み合わせです。適正な空気圧を保つことは、走りの快適さとパンク予防の両方に効いてきます。
ご自身の自転車のバルブの種類が分からない場合や、どのポンプを選べばよいか迷われた場合は、どうぞお近くのサイクルスポット店舗でお気軽にスタッフへご相談ください。実際の自転車を拝見しながら、ぴったりの一本をお選びします。