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自転車世界旅vol:5【イタリア~オーストリア~ドイツ編】


第五弾はイタリア~オーストリア~ドイツ編!

今回は天候や峠に悩まされながらも、必死に旅路を進めていきます。


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9月14日 イタリア モンツァ→コーレレ 【本日の走行距離:103km】

イタリア北部の都市ミラノから離れて徐々に山が近づいてくる。

これからアルプスを抜けるまで再び山岳地帯に突入だ。

今回の旅行で最高標高2,757mを誇るステルヴィオ峠も越えなければならない。

まずは力試しといったところか、標高1300mPass of Presolanaが目の前に現れる。

ヨーロッパを旅してきて、世界のスケールの大きさに驚いている。

どの風景も島国の日本にはないヨーロッパ大陸ならでの絶景だ。

高々とそびえる峰々に自転車で挑んでいくことが大変なのは想像に容易く、身をもって思い知らされた。

 


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9月15日 イタリア コーレレ→エドロ【本日の走行距離:77km】

イタリア北部の森の中で目覚めると、今回の旅行で初めての雨が降っていた。昨日まで気温が35度にまで達する平野部を走っていたが、今は厚い雲に日光は遮られ、気温は15度を下回る。その落差にすぐに順応できず、凍えながら走っていた。
ところで、私はダムが好きだ。
静かな山の中に突如として現れる巨大な建造物に美意識を抱いてしまう。私が立ち寄ってみたかったダムの一つが「Glenoダム
だ。このダムは大昔に決壊して放棄されおり、今も決壊当時のまま姿を残している。雨が勢いを増してくるなか、標高1500mの遊歩道を数キロ歩いていくと、大雨と濃霧が重なりあい、まるでたった今決壊したかのような迫力のある風景があった。聞こえるのは雨と風の音だけ、人里離れた山奥の風景を贅沢に独り占めしていた。


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9月16日 イタリア エドロ→ボルミオ【本日の走行距離:77km】

相変わらずの鉛色の空は今にも雨を降らせようとどんよりとしていた。イタリア北部の山々を越えて北へと進んでいく。その先にあるのは今回の旅の最大関門であるステルヴィオ峠だ。

夕方まで持ちこたえていた天気は一転し、大雨が降りだした。ステルヴィオを目指し自転車をこいでいると声を掛けられる。一緒にバーに入ると「これから登るのか、雨が酷いし、やめた方がいい」と心配をしてくれた。途中で野宿することを告げ、握手を交わした。

たくさんの応援のおかげで頑張れそうだ。

 


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9月17日 イタリア ボルミオ→オーストリア ランデック【本日の走行距離:105km】

ついに絶壁とも言えようステルヴィオ峠が迫ってきた。

天気は曇り、上りが続くので、肌寒いくらいが登るにはちょうどよかった。

およそ21kmの上り坂を走っていると多くのサイクリストとサポートカーに出会う。

どうやらサイクリングのイベントがあったようだ。

そのような中で、やはり私の荷物満載の自転車は目立ったのだろう。

たくさんの人から「リスペクト!」「君はヒーローだよ!」と応援の言葉をもらった。

頂上が近づいてくると雨が降りだし、それは次第に雪へと変化した。

まさか9月に雪に降られるとは。最後はサイクリストたちに背中を押されて「GO!」の合図と同時にゴールスプリント。

標高2757mの峠を制した、最高の気分に浸った。

 


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9月18日 オーストリア ランデック→スイス ディーポルトザウ【本日の走行距離:138km】

昨晩オーストリアに入国した。相変わらずヨーロッパ内の国々では入国審査が必要ないので、国が変わったという自覚が薄い。

入国してからは川沿いの長い下り道で、ステルヴィオ峠を越えて一段落かと思いきや、再び標高1800mのアールベルク峠が追い撃ちをかけてきた。とはいえ、ヒルクライムというのは本当に楽しい。

いくら登っても変わりゆく山岳風景に、退屈という文字は存在しない。

この5日間は、毎日違った様相の山を登ってきた。思い返せば苦痛でありながら、楽しさと喜びに満ちた感情が溢れ出てくる。

この後のヨーロッパの自転車旅行は、平坦区間が続く予定で目立った登坂は無い。

しかし、可能であるならば、もう一度アルプス山脈に戻りたい。そのように思いながら山を下ってきた。

 


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147452722086559月19日スイス ディーポルトザウ→ドイツ コンスタンツ【本日の走行距離:65km】

平坦、それは最も自転車移動に適した地形なのだと感じた。

数々の峠を越えてきた後なので、まるでウイニングランのような気分で走っていた。

しばらくするとヨーロッパでは最大面積を誇るボーデン湖が見えてくる。

今日の目的地はドイツとスイスの国境の街コンスタンツだ。そこにはフランスで出会い、共にモン・ヴァントゥーを登ったユルゲンさんが住んでいる。

あれから約2000kmの道のりを経て3週間ぶりの再会だ。

ユルゲンさんはパスタを売る仕事をしていて、私のために特別なパスタを用意してくれた。

日本では見たことない、様々な種類のチーズが混じった美味しいパスタを頬張りながら、ユルゲンさんの友人であるマイケルさんと3人で食事を楽しんだ。

これから急遽予定を変更し、スイスのバーゼルに向かう。そこにはフランスのカルカッソンヌで出会った御夫婦が住んでいる。再会するのが本当に楽しみだ!

 


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