
[MTB カスタム] 機械式ディスクブレーキを油圧に変えるといくらかかるの?
三島店より失礼いたします。
今回は問い合わせの多い
『機械式(ワイヤー)ディスクブレーキを油圧式に変える場合』
一体”いくらかかるのか?”をご紹介!
まず、(機械式も油圧式もグレードが様々ありますので、一概に性能を比較できませんが、)
油圧式ディスクブレーキの特徴・注意点から。
一般的には、
~機械式と比べて油圧式のメリット~
・ワイヤーをひっぱるよりも軽い力で済むようになる。
・ワイヤーが伸びることによる再調整の必要がなくなる。
・ワイヤーが錆びるということが、そもそもワイヤーが無くなるので無縁になる。
~油圧式の注意点~
・ホース内に空気が入ってしまうと、ブレーキがスカスカになって効かなくなってしまう。
その際は”エア抜き(ブレーキフルード(←油圧式の油のことです)交換)”が必要になります。
”エア噛み”の原因はいくつかありますが、
ブレーキフルードの消耗や劣化によっても空気が入りやすくなります。
しかし、ホース内のフルードは目視できないので、消耗具合や劣化具合が外からだと判別できませんので、
定期的なフルード交換をしていただけるといいのですが、最低限、乗車前のブレーキ確認はしておきましょう。)
正直、消耗具合は運用状況によってだいぶ変わってきます。
ブレーキを”ガンガン”とかけているともちろん消耗は早まりますし、
パーツ類のグレードによっても冷却性能等が違いますので、消耗具合も異なってきます。
1シーズン毎に交換される方もいらっしゃれば、
”いままで一度も交換したことない。。。”というお客様もいて、様々です。
(この辺りはワイヤー式でも(劣化により)切れてしまったりするのと同様と言えるかもしれません。)
・タイヤを外した際には、スペーサーを取り付けておく必要が出てくる。
これも面倒だからといって取り付けておかないと、何かの拍子にブレーキレバーが握られてしまった時に、
油が噴き出してしまったり、ピストン同士がくっついてタイヤが戻せなくなったりしてしまいます。
・ご自身でフルード交換をされる場合は、ブリーディングキットを用意したり、
フルードが他のパーツにかからない様にする必要があったりしますので、
色々と面倒と思われる方もいらっしゃいます。
と、言われておりますが、
『やっぱり”油圧”っていう方がなんかかっこいい!』
そんな理由で変えても良いと思います!
((工賃はかかりますが)面倒なフルード交換は三島店にお任せください!)
ということで、前置きが長くなってしまいましたが、油圧式にカスタムされる方は、
上記、注意事項をご理解のうえ、カスタムしてください!
(やっと本題)今回ご紹介するのは
『SHIMANO MT200シリーズ』
※シマノ製でも様々なモデルがラインアップされております。
ご利用用途、ご予算によって最適なものをお選びください。
フロント用
(ブレーキレバー)BL-MT200※1 価格:855円(税抜)
(キャリパー)BR-MT200(F.R兼用) 価格:1,205円(税抜)
(ホース)SM-BH59(1000mm) 価格:1,744円(税抜)
リヤ用
(ブレーキレバー)BL-MT200※1 価格:855円(税抜)
(キャリパー)BR-MT200(F.R兼用) 価格:1,205円(税抜)
(ホース)SM-BH59(1700mm) 価格:2,296円(税抜)
※ホースは長さ違いやバンジョーの有無などの種類が色々ありますので、
自転車や該当パーツにあわせる必要があります。
油圧ですので、もちろんコレも!
ミネラルブリードオイルSM-DB-OIL(50ml) 価格:1,336円(税抜)
前後の分で2本ご用意していただくと、余裕をもって作業ができると思います。
※メーカー毎に油(フルード)の種類が指定されています。
異なった種類のフルードを使用するとパーツの破損につながりますのでご注意ください。
ご自身でカスタムされる場合は、
ブリーディングキット(TL-BT03S)や
ホースカッター(TL-BH62)などをご準備いただけると良いと思います。
その他にも工具等が必要になりますので、わからない事があればお気軽にご相談ください。
※1 現在お使いのレバーがシフターとブレーキレバーが一緒になっているモデル
(1か所だけで両方を固定しているモデル)の場合は、別のモデルになります。
というように、カスタムする場合は、現在ご使用になられているパーツとの互換性などの問題によって、
選択可能なパーツが異なりますので、ご注意ください。
※ブログ投稿時点の価格になります。
※ご依頼いただく場合は、別途、工賃がかかります。
工賃は作業内容、作業箇所によって異なります。詳細は個別にお問い合わせください。
ということで、機械式を油圧に変える場合は
ざっくり ”1万円ちょっと”ぐらいから~(パーツ代のみ)になります。
※今回はSHIMANO製の安いパーツをセレクトしておりますが、
互換性等の問題により、取り付けできない場合があります。
ご興味を持たれた方は、個別にご相談ください!
ローターが消耗している場合は、一緒に交換しちゃった方が良いと思いますし、
消耗していなくても、”シマノ”で揃えちゃいたい”所ですが、
その際は、ローターのサイズや、固定方法などの違いなども要確認です。
ローターの分は今回のパーツ代からは外させていただきました。
ご参考までにMT200シリーズのローターは下記のモデルです。
・SM-RT10(センターロック)160mm 982円+税
・SM-RT26(6ボルト)160mm 984円+税
※ブログ投稿時点の価格となっています。
『初心者に優しい三島店(スタッフ談)』では、カスタムに関するご相談だけでもOKですので、
なにか分からないこと、不安な事がありましたら、お気軽にご来店ください!
(Vブレーキからディスクブレーキへの変更は、台座を溶接等をしなければいけませんし、
強度の面から見ても基本的にはNGです。)
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