
チューブレスレディってどうなの?デメリットは?
三島店より失礼します。
今回はズバリ「チューブレスレディのメリット・デメリット」を
個人的な感想を交えながらご紹介させていただきます。
今回はMTBをチューブレス化するにあたってのメリットを紹介させていただきますが、
ロードバイク・グラベルロードでも基本的には同じ考え方ですので、ご参考になさってください。
それではメリットからみていきましょう。
☆メリット☆
・「リム打ちパンク」とおさらば!!
チューブレス化の最大のメリットはこれですよね!
”「リム打ちパンク」とはなんぞや”という説明は今回は長くなってしまうので省略させていただきます。
また機会があれば「パンク」の原因なんかも紹介させていただきます。
簡単に言うとパンクしにくくなるということです。
オフロードを走る場合は、荒れていたり、滑りやすい所を走りますので、
タイヤのグリップ力は何より大事です。
そこで、タイヤのグリップ力をより発揮してもらうために、空気圧を低くしたいのですが、
チューブを使用した状態で空気を抜きすぎると「リム打ちパンク」をしてしまいますので、
「チューブレス」にできればより低圧にできるってわけです。
「低圧にできる!」ということはオフロードでは強い味方になるんです!
また、低圧にできれば、グリップ力の向上はもちろん、クッション性もあがりますので、
乗り心地も良くなります!
もちろん、”意図的に”ではなく、(空気を入れ忘れていて)空気圧が低下してしまったときも、
パンクのリスクが激減してくれます。
さらに、何かが刺さってしまった時も小さな穴であれば、シーラントが塞いでくれますので、
パンクに悩まされている方は、”チューブなんてなければいいのに!”って当然、考えますよね!
・軽量化・転がり抵抗の軽減!!
「チューブレス」タイヤではなくて、「チューブレスレディ」タイヤが
爆発的に広まった理由がコレではないでしょうか?
「チューブレス」と「チューブレスレディ」は似て非なるものでして、
「チューブレスタイヤ」と「チューブレスレディタイヤ」は
■チューブレスタイヤ:シーラント(パンク防止剤)を使用しなくても、密閉される
■チューブレスレディタイヤ:シーラントを使用しないと、密閉されない
という違いがありますので、
「チューブレスタイヤ」は空気が漏れないようにしっかりつくらないといけないので、
重いタイヤになりがちです。
一方で、
「チューブレスレディタイヤ」はシーラントを使ってくれるならほどほど密閉できれば良いってことで、
その分、軽量につくれるわけです。
「チューブレスタイヤ」であっても、不安解消のために、シーラントをいれる方も多いので、
「重量増はしょうがないけど、パンクしない方がいいでしょ」
という感じで運用していたのに、チューブレスにして、さらに軽量化にもなってしまうなんて、、
一石二鳥じゃん!!!ということで、
そりゃ、みんなチューブレスレディにしますよね(笑)
さらに!!
マウンテンバイクなどの場合、使用しているチューブも太くて重量があります。
例えば、27.5X2.4 に対応しているチューブですと、200gちょっとあります。
シーラントを使用することを考えても
(チューブの重さ)>(シーラントの使用量)
となります。
※タイヤが細いモノほど、チューブも軽くなりますので、
単純な軽量化という点では恩恵は少なくなります。
さらに!さらに!チューブの分の転がり抵抗とやらも無くなって、いいことづくし!!
三島店スタッフのMTBも「チューブレスレディタイヤ」を履いて「チューブレス化」してあります。
なので、みなさんも「チューブレスレディ」に変えた方がいいですよ!!
と言いたいところですが、
「メリットもあればデメリットもあります」
「デメリット」を教えてくれる所は少ないと思いますので、あえて紹介させてもらいます。
一番のデメリットはずばり「お金がかかります」
「チューブレスレディ」タイヤを使用して「チューブレス化」をする場合には
・チューブレス対応ホイール
・チューブレスレディタイヤ
・チューブレスバルブ
・チューブレスリムテープ
・シーラント
が必要になります。
他にも便利グッズとして、
・ビートを上げやすくするワックス
・コンプレッサーなど一気に空気を入れられる空気入れ
・チューブレスタイヤにも使えるタイヤレバー
・石鹸水(密閉具合の確認用)
などを使用される方もいます。
※一部、サイトやブログ等で、ノーマルのホイールでもチューブレス化が出来ると書いてありますが、
安全上はお勧めできません。
ビート(タイヤ)が外れやすいですし、それによって、ホイールを破損してしまったり、
転倒などの事故につながった事例もあります。”自己責任”となってしまいますので、ご注意ください。
ホイールもタイヤもチューブレスレディ非対応のものと比べると高価です。
シーラントも半年に1回程度は補充をしてあげる必要がありますので
(メーカーによっても補充の期間は異なりますが)、定期的にコストがかかります。
また「チューブレス」も無敵ではありません。
タイヤに大きな穴が空いたり、裂けたりしてしまえば、シーラントでは塞ぎきれません。
タイヤが裂けていたりしなければチューブをいれて走行することも可能ですが、
出先でトラブルに巻き込まれた時に、その場でレディタイヤの着脱をするのは、
着脱が容易ではない場合もあって、なかなか大変かと思います。
(修復キットも販売されていますよ↓)
参考商品:
PLUGGER TUBELESS TIRE REPAIR KIT(Blackburn)
2,600円+税
(画像引用元:https://brand.intertecinc.co.jp/blackburn)
また「空気圧」を低くしすぎても空気が抜けてしまうこともあります。
低圧走行時は衝撃がホイールに伝わりやすくなり、
ホイール(リム)の変形や破損をしてしまうリスクもあがります。
(ホイールを保護するクッション材のようなものも販売はされています。)
さらに、低圧で走行しているとタイヤの仕事量が増えますので、
擦り減るスピードも早くなってしまいます。
※特に舗装路を低圧で走行すると減りが早いです・・・
ということは、タイヤの寿命も短くなりますので、ランニングコストがあがる計算になってしまいます。
そして、もう一つのデメリットは「面倒くさい」です。
定期的にシーラントの補充も必要ですし、タイヤの着脱にも、慣れと握力が必要です!
[タイヤ(ビート)を傷つけられないので通常のタイヤレバーは使用できません。
もしレバーを使いたい場合は、チューブレス対応のものをご準備ください。]
ノーマルのタイヤの交換ができる人でも”チューブレス”となると固すぎてはめにくい場合も多いですし、
手押しポンプだとビートをあげる(タイヤををきちんとはめる)のに苦労する場合も多いです。
また、ニオイがきついものもあったり、作業場を汚してしまう場合もあるかと思います。
特殊な工具等を使用するわけではないので、難しい作業では無いとは思いますが、
やはりある程度の慣れ(経験)が必要になるとは思います。
加えて、(性能維持のために)たまにタイヤを外して内側を掃除してあげたいのですが、
それも面倒ですよね。。。
(※掃除をする場合は”お湯”で洗うのがオススメです。)
ということで、まとめてみますと、
「チューブレスレディタイヤ」による「チューブレス化」の
デメリットは「コスト」と「手間」です。
チューブレスレディタイヤを使用してチューブレス化したからといって、
ずっと何もしなくていいわけではありませんし、たとえパンクしなくても
シーラントの補充のために定期的にコストがかかってしまいます。
しかしながら、手間を手間だと思わない方もいるでしょうし、
そのコストと手間を費やしてでも、得られる恩恵はありますので、
「リム打ちパンク」に悩まされている方や、
「軽量化」や「タイヤのグリップ力を高めたい」と思われる皆様には
おすすめのカスタムです!!
P.S.チューブレスレディにしたことで、空気が抜けにくくなったという実感があります。
なので毎月の空気入れが面倒な方にもオススメですが、
個体差もあるでしょうし、シーラントの種類によっても違いがあるので、
こっそり書いておきます(笑)
シーラントのご紹介
★パナレーサー ”シールスマート”(ページ中央やや下の商品名をクリック)
★FINISH LINE 「Tubeless Tire Sealant」
※他にも色々なメーカーさんが出しております。
シーラントも進化をしていて、補充が少なくて済むものがあったり、
使用量も少なくて済むようになってきたり、これからも
需要が増えていけばさらなる進化を遂げるかもしれませんね。
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